■2.【不動産売却の流れ】について詳しく解説
不動産売却の流れについて、もう少し詳しくみていきましょう。
ここでは、不動産売却の流れについて、ステップごとに詳しく解説していきます。
不動産売却の前に、まずは不動産会社に査定を依頼しましょう。
査定では、不動産の価格や売却の可能性を判断することができます。
複数の不動産会社に査定を依頼して、相場を比較することが大切です。

■■■【不動産査定のコツ】■■■
不動産査定を依頼する不動産会社選びは重要です。
不動産査定は数社(3社程度)に依頼し、査定内容やサービス、営業マンの対応などを比較しましょう。
不動産査定を依頼する不動産会社は、後に売却活動をお願いすることになるかもしれません。
査定書の見やすさ、説明の分かりやすさ、営業マンの接客・対応をしっかり観察し、信頼できる不動産会社を見つけましょう。
不動産査定は、異なるタイプの不動産会社へ依頼するのがベストです。
小さな会社でも、売却が上手な営業マンがいる不動産会社もあります。
知り合いに聞いたりインターネットから情報を集め、不動産査定は異なるタイプの不動産会社へ依頼しましょう。
<参考>
◇小さくても売却実績が多い会社
◇インスタやYouTubeなど今の時代にあった募集活動を行っている会社
◇写真がキレイでコメントもわかりやすいなどネット掲載が上手な会社 etc...
不動産売却のスタートは査定です。
スタートで行先や判断を誤れば、ゴールまでの期間も変わってきます。
不動産査定の依頼先は慎重に選びましょう。
不動産売却の依頼先は、査定金額だけで判断するのではなく、売却活動をしっかりしてくれる信頼できる不動産会社を選びましょう。

物と違い、不動産は「全く同じ不動産」は存在しないため、価格を決めることはとても難しいことです。
その為、価格を決める際は以下のことがとても重要になります。
◇相場を把握する
自分が売り出したい物件の条件(例えばエリア、面積、築年数、前面道路の幅員など)が似ている物件が、実際どのくらいの価格で取引されているかを調べる必要があります。
類似物件の取引価格が分かれば、自分の物件のおおよその価格も見えてくるはずです。
◇競合物件の価格を参考にし、高値で売れる額を知る
相場が分かったら、今現在、同じエリアで同じような条件の物件がいくらで売りに出されているかを確認しましょう。
市場経済の影響で、今現在不動産価格が下落していたり、近隣に大きな商業施設ができたことにより人気が上昇し、価格が上がっている場合もあるでしょう。
今現在募集されている競合物件の価格を参考にすることで、より適正な価格で売却することができます。
◇確実に売れる価格を知る
高値で売ることも重要ですが、「確実に売る」ことも同じくらい重要です。
競合物件の価格が相場からあまりにもかけ離れている場合、買い手側が手頃な物件に条件変更するなど、売却に結びつかないリスクも高まります。
最も高値で売れるであろう価格を把握しながら、相場を加味して確実に売れる価格も把握しておきましょう。

■■■【価格設定のコツ】■■■
査定を依頼した不動産会社から査定結果が出たら、金額だけを気にするのではなく、その査定額にいきついた経緯をよく聞きましょう。
根拠や説明がない数字は絵にかいた餅です。
きちんと調べた上で根拠がある数字なのかどうかを聞きながら、信頼できる不動産会社なのかどうかを見定めていきましょう。
そして信頼できる不動産会社を見極めたら、その会社と相談しながら売り出し価格を決めていけばいいと思います。


不動産の売り出し価格が決まり、仲介を依頼する不動産会社も決まったら、その不動産会社と媒介契約を結びます。
媒介契約とは、不動産会社が不動産の売却を仲介する際に締結する契約です。
媒介契約には、以下の3種類があります。
◇一般媒介契約
複数の不動産会社に売却を依頼できる契約です。
◇専任媒介契約
一社の不動産会社にしか売却を依頼できない契約です。
◇専属専任媒介契約
一社の不動産会社にしか売却を依頼できない契約で、さらに売主自ら買主を探すこともできない契約です。
媒介契約を結ぶことで、不動産会社が売却活動を代行してくれるため、スムーズに売却を進めることができます。
■■■【仲介業者選びのコツ】■■■
今はネットで物件を検索する時代です。
複数の不動産会社に売却を依頼しなくても、ネットに掲載すればお客様の目にとまります。
「ネットをうまく活用できてる会社」へ仲介依頼することが、不動産売却のコツの一つです。

不動産会社と媒介契約を結んだら、いよいよ募集開始(売却活動が開始)されます。
不動産会社によって活動ないようなまちまちだと思いますが、主な売却活動としては、以下のようなものがあります。
◇レインズ(国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピューターネットワークシステム)への登録
◇ホームページでの情報発信
◇不動産ポータルサイトへの情報掲載
◇その他インターネットへの広告掲載
◇ハウスメーカーや企業、金融機関への情報提供
◇物件を探している顧客への情報発信
◇現地看板の設置
◇SNSでの情報発信
◆内覧の対応
◆物件の掃除
◆草刈り
◆除雪、屋根の雪下ろし、排雪
以上です。
上記はあくまで営業活動の一部です。
又、不動産会社によって、営業の仕方は異なります。
例えば、インスタやYouTubeでの情報発信など、ある不動産会社はやっているけれど、やっていないという不動産会社もあるかもしれません。
特に◆は、不動産会社ではなく「売主様が行うべき活動」という会社もあるかもしれません。
代理ではやるけれど、「費用負担は売主様」という場合もありますので注意が必要です。
■■■【売却活動コツ】■■■
不動産売却は、ネットへの掲載が必須です。
募集が開始されたら、画像は見やすいか、わかりやすいコメントが記載されてるかなど、きちんとチェックしておきましょう。
ぜひ掲載してほしい見どころや利点がある場合は、不動産会社へ伝えておくといいですよ。
又、内覧が決まったら、内覧前のお掃除、できれば草刈りをオススメします。
不動産の売却は、第一印象が重要です☆彡

不動産を購入したいという人が現れたら、希望者は購入申込書もしくは買付申込書を記入し、不動産会社経由で売主へ提出します。
その際、例えば値引してほしい、草刈りをして引渡してほしいなど、買い手側から希望や条件が入る場合があります。
仲介に入っている不動産会社を通じて交渉をすすめていき、
主な交渉内容は以下の通りです。
◇売買代金
◇代金の支払い方法と支払い時期
◇物件の引き渡し時期
◇引き渡し条件
・建物付きの売却 or 建物を解体し、更地にして売却
・修繕して引き渡し or 現状のまま引き渡し
・測量はする or しない
・荷物を撤去して引き渡し or 荷物ありで引き渡し
・草刈りして引き渡し or 現状のまま引き渡し
などなど
◇その他費用負担の割合
契約条件の詳細に決まったら、売買契約を結びます。
不動産会社で行う場合もありますし、住宅ローンを組む場合はその融資先で行う場合もあります。
契約書は買主売主双方が保有できるよう2通作成し、各自売買価格に応じた印紙を貼ります。
■■■【不動産売買契約のコツ】■■■
売主は買主に対し契約不適合責任を負います。
契約不適合責任とは、簡単にいうと「契約内容と異なるものを引渡した場合売主に課される責任」のことです。
契約書に記載がない不具合が発生した場合、責任を問われる可能性がありますので注意が必要です。
建物や設備に不具合がある場合は、きちんと契約書に記載しておくようにしましょう。

不動産の決済とは、買主から売主に売買代金の支払いが行われ、不動産の所有権が移転する手続きです。
決済は、主に買主側が行う作業で、決められた決済日までに売買代金の支払いができるよう準備を行います。
売買代金の授受の他、固定資産税などの清算も行います。
金融機関への振込となるのが通常ですので、売主は振込先を伝えておく必要があります。
■■■【ポイントコツ】■■■
もし不動産に抵当権が設定されている場合は、抵当権を抹消する必要があります。
通常は売買代金で清算となりますが、売買代金ではまかなえない場合は残債の清算をしなければなりません。
いずれも事前の手続きが必要となります。
抵当権が設定されている場合は、事前に不動産会社へ伝えておきましょう。

不動産の引き渡しとは、売主から買主に不動産を明け渡す手続きです。
引き渡しは、決済完了後、遅滞なく行う必要があります。
■■■【ポイントとコツ】■■■
先に決めた契約条件の中で、測量や草刈り、荷物処分など、引渡までに売主がしなければならないことがあった場合は、引き渡しまでに実行しておきます。
又、中古住宅の場合は決済と同時に鍵の引き渡しも行います。
設備の取り扱い説明書など、買主へ渡す書類がある場合は忘れずに準備しておきましょう。
