不動産のお仕事をしていると、ほとんどの方がトラブルを嫌い、トラブルを避けようとしているんだなと実感します。
だからこそ、時には我慢したり、言いたいことや思うことがあってもぐっとこらえてトラブルが起きない近隣関係を保ってらっしゃる。そう思います。
その状態に変化が起きるきっかけを与えるのが「売買」です。
今まで長い付き合いの中「お互い様」という気持ちで我慢したり負担してきたものが、全く知らない新しい所有者が隣に住むことになる。
新しい所有者も不安かもしれませんが、近隣の方も不安なんですね。
だからこそ、今まで我慢してきたものが譲れないものとして現れるのが境界トラブルです。
今まで文句も言わなかったのに、売買が決まったとたん、境界確定に応じない、木の枝の越境や擁壁の傾きが許せなくなってしまうということは多々あります。
境界の確定にすぐに応じてもらえると思いきや、予想外に時間がかかってしまった、境界確定の判がもらえなかったということはよくあります。
このようなことは今やネットでも知ることができますから、トラブルを回避する為にも確定測量を条件とする買主さんも多いです。